• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

1997 Fiscal Year Annual Research Report

超高密度磁気記録用信号処理方式の検討

Research Project

Project/Area Number 09750426
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

中司 賢一  九州大学, 工学部, 助教授 (50237252)

Keywords磁気記録 / ウェーブレット変換 / 信号処理 / モデリング / 符号間干渉
Research Abstract

本研究では、磁気ディスク装置の情報記録密度の向上のために、磁気ヘッド再生信号の信号処理技術について検討した。磁気記録では、高密度記録になると符号間干渉が顕著になり再生信号の劣化、すなわち信号振幅の減少やピークシフトが起こり、また、雑音の影響等によりS/Nが低下する。このため、BER(Bit Error Rate)が低下する。この問題を解決するために、現在、PRML等の信号処理技術が検討されている。本研究では、雑音の問題に着目し、そのフィルタリングについてウェーブレット変換で解析を行った。始めにビット列をM系列で発生させ、信号の形をローレンツ波形で近似した信号を生成した。その信号にホワイトノイズを重畳し模擬再生信号を得た。この模擬再生信号をウェーブレット変換で解析を行った。ここでは、記録密度Kをパラメータとした。その結果、メキシカン型アナライジングウェーブレットを用い、再生信号のサンプリング周期を信号に対して十分に短くすると重畳されたノイズをほとんど取り除くことができたこのことは、ウェーブレット変換のアルゴリズムを磁気ディスク装置の信号処理に適用すると、S/Nを改善できることを意味している。また、フィルタリングと同時に波形等価を行うことでPRML方式と同様な特性が得られるものと思われる。ウェーブレット変換は離散信号処理であり、ディジタル信号処理に適している。今後はこのアルゴリズムをLSI化し、実機状態で性能を検討する必要がある。

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi