1997 Fiscal Year Annual Research Report
漏洩表面擬似縦波速度の測定による新しい超音波骨粗鬆症診断法に関する研究
Project/Area Number |
09750470
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
浅井 仁 東北大学, 大学院・工学研究科, 助手 (00222563)
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Keywords | 超音波骨粗鬆症診断 / 漏洩表面擬似縦波 / 音速 / 音響インピーダンス / 弾性定数 / 密度 / 超音波診断 / 医用超音波 |
Research Abstract |
本研究は、漏洩表面擬似縦波速度の検出による骨粗鬆症診断法の開発を目ざして行った。 1.骨に漏洩表面擬似縦波を励振・検出する装置の設計と試作 位相測定に基づくマイクロデフォーカス法による骨の漏洩表面擬似縦波速度測定を精度よく行うために,これまでのインパルス波駆動のパルサー・レシ-バに変えて,RFバースト波駆動が可能な超音波トランスジューサ-アナライザーを導入した.さらにゲート回路により送信後一定時間後の解析に有効な波形のみを取り出すようにして,信号をS/N良く測定することが可能になった. 2.マイクロデフォーカス法による漏洩弾性表面波速度の検出実験 マイクロデフォーカス法に基づいて漏洩表面擬似縦波速度を検出するためのソフトウエアを開発し,実験装置と解析プログラムの妥当性について実験的に検討した.音速が骨に近い材料であるベ一クライドを試料として,漏洩表面擬似縦波の励振・検出とその位相速度の解析を行い,位相速度測定値と文献値ならびに別途測定したバルク縦波位相速度と比較することにより妥当な値が得られていることを確認した. 3.漏洩表面擬似縦波速度と音響インピーダンスの両測定による弾性定数・密度測定法の開発 反射型の構成で同一の測定部位について漏洩表面擬似縦波速度と音響インピーダンスを測定するシステムを構築し,これらの測定値を用いて弾性定数と密度を測定することを可能とした.
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 浅井 仁: "超音波による骨弾性定数の非侵襲計測法の関する基礎実験" 平成9年度電気関係学会東北支部連合大会講演予稿集. 194 (1997)
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[Publications] N.Chubachi: "Reflection-type Ultrasonic Equipment for Bone Diagnosis" Proceedings of the 1997 World Congress on Ultrasonics. 372-373 (1997)
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[Publications] 浅井 仁: "超音波による骨弾性定数の非侵襲計測の可能性" 第58回応用物理学会学術講演会講演予稿集. 417 (1997)
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[Publications] 浅井 仁: "漏洩表面擬似縦波速度と音響インピーダンスの両測定による骨弾性定数の非侵襲計測" 日本音響学会平成9年度秋季研究発表会講演論文集. 1025 (1997)
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[Publications] 浅井 仁: "超音波による弾性定数の非侵襲計測による骨の診断の可能性" 超音波医学. 14・9. 1472 (1997)