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1997 Fiscal Year Annual Research Report

連続繊維を用いた横拘束コンクリートに関する研究

Research Project

Project/Area Number 09750540
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

服部 篤史  京都大学, 大学院・工学研究科, 助手 (30243067)

Keywords連続繊維補強材 / 横拘束コンクリート / 座屈
Research Abstract

種々の軸筋が配筋され、連続繊維スパイラル筋、連続繊維シートで種々のレベルで横拘束したコンクリート柱に対して一軸圧縮試験を行い、各種連続繊維補強材の横拘束効果による圧縮靭性の向上および座屈に与える影響を検討するとともに、軸筋座屈前後における横拘束効果を検討した。得られた主な結果は以下の通りである。
(1)アラミド連続繊維シートは、同じ繊維体積比のアラミド繊維スパイラル筋より、座屈防止効果が高い。
(2)軸筋の座屈時の軸筋ひずみ-軸ひずみによるの挙動を4つに分けて、それぞれの挙動を荷重-軸ひずみ曲線に当てはめることにより、座屈の挙動を定義した。このことにより、多くの座屈の場合、コンクリートのポアソン効果を受けていることにより軸筋が屈曲すること、また軸筋ひずみ測定位置以外の横拘束筋配置区間での座屈が据えられたものと考えられる。
(3)軸筋の存在が連続繊維スパイラル筋あるいは連続繊維シートの横拘束効果に与える影響は、軸筋はコンクリートを横拘束を助ける傾向にあるものと思われる。
(4)連続繊維シートを巻くことによりスパイラル筋が有効に働くようになり、拘束効果がより一層高まる。
(5)連続繊維の破断時までの軸ひずみの大きさおよび靭性指標で評価した結果、軸筋の有無にかかわらず、靭性指標、破断ひずみにそれほど差はなかった。また、その時の連続繊維横拘束筋ひずみはそれほど大きくなく、連続繊維の引張強度にはまだ余裕が見られる。つまり軸筋の存在が連続繊維スパイラル筋あるいは連続繊維シートの破断に与える影響は小さいものであると判断でき、このことより連続繊維は隅角部やひび割れによる突起物での応力集中により破断し、その後で、軸筋が座屈するというメカニズムが推察できる。

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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