1997 Fiscal Year Annual Research Report
地盤との相互作用を考慮した免震支承を有する鋼製橋脚の動的応答解析に関する研究
Project/Area Number |
09750551
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Research Institution | Aichi Institute of Technology |
Principal Investigator |
鈴木 森晶 愛知工業大学, 工学部, 講師 (90273276)
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Keywords | 鋼製橋脚 / 免震支承 / 動的応答解析 |
Research Abstract |
当該研究は2年間の研究であり今年度は研究課題にもあるように,「地盤との相互作用を考慮した免震支承を有する鋼製橋脚の動的応答解析に関する研究」を行うために必要な構造物のモデル化を行うことを主な目的として研究を進めた. モデル化においては,第1段階として,免震支承を有する鋼製橋脚の2自由度系へのモデル化を行った.免震支承は高減衰積層ゴム支承および鉛プラグ入り積層ゴム支承を想定し,復元力モデルはバイリニアとした.このモデルを用いて種々の免震装置と入力地震波の組み合わせにより,免震装置を挿入することによる動的応答の低減効果を確認し,入力地震波の違いによる動的応答の違いを調べた.その際には補助金で購入した計算機を利用した.また,他の研究機関で行われている解析結果との比較も行い,モデルの妥当性を検証した. ついで,地盤との相互作用を考慮するために,地盤のモデル化を行う.ただし,地盤のモデルとしてはスウェイとロッキングを考慮した弾性バネとした.モデルは4自由度のモデルとなる.現在,基本的なモデル化はほぼ完了している.しかしながら,他の研究者とのディスカッションの中で,地震波を入力する際に慣性力として質点に地震動を作用させる場合とフーチング下の杭もモデル化し,岩盤面から地震波を入力した場合の応答の違いを考慮する必要があるのではとの意見を得た.従って,現在は前述のモデルを拡張し,岩盤面からの地震波入力に対応可能か,また,意義があるかについて検討中である. 上記の事項を踏まえ,さらに詳細な検討は平成10年度に行う.
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