1997 Fiscal Year Annual Research Report
経路別所要時間情報提供システムが観光周遊行動に及ぼす影響分析
Project/Area Number |
09750609
|
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
古屋 秀樹 筑波大学, 社会工学系, 講師 (80252013)
|
Keywords | 経路所要時間提供システム / 観光交通 / ITS / 非集計モデル / 交通流シミュレーション |
Research Abstract |
本研究では、観光地における経路所要時間情報提供が観光客の周遊行動ならびに交通流動に与える影響把握を目的とし、その評価が可能であるモデルの構築を本年度行った。 具体的には、経路所要時間情報が観光客の予想時間算出に影響を与えると仮定し、影響の大きさを把握するために情報評価係数を定義した。これを用いて経路選択ロジットモデルを構築した結果、観光客は自分の予想時間より表示時間に依存した行動を行うこと、道路走行の反復による学習過程(来訪回数)ならびにトリップ形態(来訪目的)によって情報評価係数の差異が認められること、などが明らかになった。また、交通流シミュレーションを行った結果、情報提供により経路選択における偏りの平準化が発現し、これによって情報提供が混雑の緩和や旅行時間の短縮などに効果を及ぼすことが明らかになった。
|