1997 Fiscal Year Annual Research Report
意思決定時の情報量と構造パラメータとの関係を考慮したSP・RPモデルの構築
Project/Area Number |
09750617
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
藤井 聡 京都大学, 大学院・工学研究科, 助手 (80252469)
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Keywords | SP・RPデータ / Time Use分析 / アクティビティ分析 / 非集計分析 / 時間利回分析 |
Research Abstract |
ダイアリー調査で観測されている満足度・トリップ形態が,同伴者別・場所別の活動への配分時間パターンに大きく依存しているということが,構造方程式に基づいたモデル解析より示された.この結果は,個人の生活の質を視野に入れた政策評価を行なうためにも,また,個人の生活行動を考慮した上での的確な交通需要予測を行なうためにも,同伴者/場所別の活動への配分時間を考慮することが有効であることを意味している.本研究では,この知見に基づいて,同伴者/活動場所別の配分時間を予測するモデルの構築が重要であろうとの認識に立ち,時間配分モデルの構築を図った.その際,SP調査により観測されている各個人が希望している各同伴者への配分時間が個人の同伴活動についての嗜好特性を表す指標であると考え,ダイアリーデータで観測されている実際の時間配分RPデータをモデル化するする際に,とSPデータも同時にモデル化することで,個人の嗜好特性の実際の行動への影響をモデルに導入することで,モデル適合度の向上を目指した.その結果,SP調査で観測されている配分時間パターンが,実際の配分時間を説明する際に有意な説明変数となり得ることが確認された.この結果は,SPデータとRPデータを同時に用いてモデル構築を図ることで,モデルの適合度が向上することを意味しているものと考えられる.
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Research Products
(1 results)