1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09750650
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
高橋 宏樹 東京工業大学, 工学部, 助手 (60226876)
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Keywords | 床 / 疲労 / 生理 |
Research Abstract |
立位疲労を表示できる生理パラメータを用いて、立位疲労と床のかたさの関係について検討を行った。 本年度は、設定した8種の生理パラメータ(体温,血圧,フリッカー値,立位重心動揺軌跡長,積分筋電図,体表面温度,下腿体積)について、3名の被験者による疲労実験を行い、8種の中から立位疲労とともに変化する2種の生理パラメータ(体表面温度,下腿体積)を選定した。 さらに実験中の検討により新たに1種の生理パラメータ(踏み換え回数)を加え、女性3名の被験者により試料床3種を用いて疲労実験を行い、3種の生理パラメータの中から、床のかたさによる差を表示できる生理パラメータ(踏み換え回数)を一つ確定した。 また、確定した生理パラメータを詳細に検討するため、女性4名の被験者により試料床5種を用いて疲労実験を行った。 結果、確定した生理パラメータと床のかたさに対応関係があること、また既往の研究成果を生理的側面から裏付けできたことは長期疲労予測尺度のような人間による尺度構成が妥当であることを意味し、今後の研究における実体験が困難な場合での予測尺度の有効性をも示すものと考える。 以上により、立位疲労からみた床のかたさに関し、踏み換え回数なる生理パラメータを用いて、予測をもとに既往の研究で提示されている評価指標を生理的側面から裏付けることができた。
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