1997 Fiscal Year Annual Research Report
遺伝的アルゴリズムを用いた都市再開発の最適化設計手法に関する研究
Project/Area Number |
09750694
|
Research Institution | Miyagi University |
Principal Investigator |
毛谷村 英治 宮城大学, 事業構想学部, 助教授 (60243060)
|
Keywords | GA(Genetic Algorithms) / 遺伝的アルゴリズム / 都市再開発 / 要求条件 / プログラム / フィージビリティスタディ / 最適化設計手法 / 評価関数 |
Research Abstract |
初年度研究概要: 都市再開発の計画に際して外部から要求される社会的条件ならびに複合開発に参加する内部主体からの要求条件を実務家に対する聞き取り調査を通して整理し、これらに影響を及ぼす各種要因と変化の構造について検討してきた。従来の計画手法では、各分野における専門家が個別に条件を検討し、その結果をコーディネートすることで対処してきたが、複雑な上に手戻りが多く効率的ではない。公共性の強い都市開発は、経済的効率や使い勝手のみならず、周辺環境への影響や景観面での配慮がなされるべきであり、計画段階においてなお一層複雑な検討を行わなければならない。従来、計画者の個人的な才能や資質に頼ってきたこの作業の一部を遺伝的アルゴリズムとしてプログラムし、計画技法としての汎用性を検討した。 (1)要求条件の整理 実際の都市再開発において外部から要求される社会的条件ならびに複合開発に参加する内部主体としてのホテルからの要求条件を調査し、それらに影響を及ぼす社会・経済変動や物理・構造的条件など各種要因と変化の関係について整理・分析した。 (2)GA Programの開発 生物進化(選択、淘汰、突然変異)の原理を模倣した遺伝的アルゴリズムをプログラムしてワークステーション上で走らせるため、GENESISなど汎用基本プログラムについて検討し、その実用性について検討し有効に利用できることを確認した。 (3)簡易プログラムの試作検討 実際の都市再開発のフィージビリティスタディで検討されている権利変換と処分床の採算性を評価関数とした遺伝的アルゴリズムを試作し、本研究における遺伝的アルゴリズムの基本プログラムとするため操作性の向上を目的にブラッシュアップを行ってきた。
|