1997 Fiscal Year Annual Research Report
首都圏における賃貸住宅需給動向の地域構造の日英比較
Project/Area Number |
09750700
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
松本 真澄 東京都立大学, 工学研究科, 助手 (60229573)
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Keywords | 賃貸住宅 |
Research Abstract |
本研究の目的は、賃貸住宅の需給動向の地域的な構造をその地域の居住世帯との関係から把握し、これを都市間で比較することにある。比較対象の都市として、首都であり金融等の中心地でもあるという共通点を有する東京とロンドンを取り上げた。 東京に関しては、データは、国勢調査(昭和55年、60年、平成2年、7年)、住宅統計調査(平成5年、昭和63年)、住宅着工統計(平成2年から平成8年までの7年分)を用い、市区町村単位で分析を行っている。ロンドンに関しては、データは、1991 Censusを用いて自治体単位とポストコード・セクター単位での分析い、また、Housing and Construction Statistics 及び English House Condition Survey 1991により住宅ストックの把握を行う。 本年度は、主に東京圏での住宅需給動向の分析を進め、ロンドンについてはデータの整理と地図化に必要なシステムの構築を行った。東京圏については、始めに賃貸住宅の建設着工動向の地域構造を把握するため、貸家の着工数、規模別の着工数等を市区町村別に地図化した。平成2年から8年にかけての平均床面積の変化や構造別の特徴等、賃貸住宅の建設動向を地域的に把握できた。さらに、需要動向をみるために、民間賃貸住宅の主な居住者層である、未婚者に着目して、その居住についての特徴を年齢別、男女別に分析した。特に、性別により居住地の選択が大きく異なることなどが明らかになった。
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[Publications] 松本真澄,他: "全国市区町村別の民間貸家の建設動向" 日本建築学会大会学術講演梗概集. F-1. 1009-1010 (1997)
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[Publications] 松本真澄: "東京圏における成人未婚者の居住について" ハウジング研究報告集. 14. 57-64 (1998)