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1997 Fiscal Year Annual Research Report

儀礼からみた住まいの空間構造に関する日中比較研究

Research Project

Project/Area Number 09750717
Research InstitutionNagoya City University

Principal Investigator

溝口 正人  名古屋市立大学, 芸術工学部, 助教授 (20262876)

Keywords儀礼 / 礼制 / 平安時代 / 内裏 / 漢族 / 住まい / 日本 / 中国
Research Abstract

日中の礼制比較の基礎的な作業として、第一に、わが国における儀式の実態把握を行った。具体的には平安時代における内裏・貴族住宅における鎮宅儀礼、奈良・平安時代の天皇即位儀礼の2点について、儀礼の実態と時代的変遷を分析した。鎮宅儀礼の分析からは、天皇の住まいである内裏が、殿舎構成と建築実態で、他の貴族住宅とは異なる存在である点、天皇御在所となった住宅と平安宮との系譜関係が明らかとなった。この成果は発表論文「鎮宅儀礼からみた里内裏の殿舎構成」(日本建築学会計画系論文集504号)に盛り込まれている。また分析を通して中国の宮殿建築との起源的な類似を示す点を把握した。天皇即位儀礼の分析からは、即位式の舗設実態が長岡宮から平安宮に至る間に変化している点、平安時代の儀式書には平安宮より以前の儀式実態が反映されている点が明らかとなった。第二に、安徽省で以前に収集した独自のフィールドデータと文献史料の分析に基づき、漢族の住まいについて儀礼との関係から空間構造を分析し、古代礼制との比較を行った。分析の結果、今日みられる漢族の住まいは、建築的な実態としては地域的な差異が大きいが、方位制や空間秩序の観点からは古代以来の構造を色濃く反映したものである点が明らかとなった。この成果は、比較居住文化研究小フォーラム(5)(日本建築学会)での報告、共著『徽州方言研究』(1998年3月刊行予定)に盛り込まれている。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 溝口正人: "鎮宅儀礼からみた里内裏の殿舎構成" 日本建築学会計画系論文集. 504号. 195-202 (1998)

  • [Publications] 平田昌司・木津祐子・溝口正人, 他: "徽州方言研究" 研文出版, 27 (1998)

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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