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1997 Fiscal Year Annual Research Report

鉄担持炭素質を触媒とする石炭液化反応

Research Project

Project/Area Number 09750860
Research InstitutionKansai University

Principal Investigator

池永 直樹  関西大学, 工学部, 講師 (20232209)

Keywords石炭液化 / 鉄触媒 / 炭素質担体 / 無電解メッキ
Research Abstract

本年度は、液化反応を行う石炭あるいは他の原料から種々の炭素質を調製し、これらを担体として無電解メッキ法により鉄を高分散させた鉄担持炭素質触媒を調製した。これらの触媒を用いて、水素非供与性溶媒である1-メチルナフタレン中、水素雰囲気下でタニトハルム炭液化反応を行い、担体が液化収率や生成物分布に及ぼす影響を検討した。
(1)石炭液化反応に及ぼす担体の影響
液化収率およびOil収率は担体の比表面積に依存してない。しかし、担持された鉄の一次粒子径は担体によって異なり、粒子径が小さく高分散な状態で鉄が担持されている触媒ほど高活性を示した。
(2)石炭液化反応に及ぼす鉄担持量の影響
タニトハルム炭液化反応における生成物分布に及ぼす鉄担持量の影響を検討した。液化収率およびOil収率は鉄担持量の増加とともに増加した。鉄担持量が0-0.2mmolで液化収率およびOil収率は著しく増加し、0,4mmolで液化収率が83.2%、Oil収率が46.3%となり、それ以後ほぼ一定となった。
(3)石炭液化反応における生成物分布に及ぼす反応時間の影響
鉄担持炭素質触媒を用いたタニトハルム炭液化反応における生成物分布に及ぼす反応時間の影響を検討した。液化収率およびOil収率は反応時間の経過とともに増加液化収率およびOil収率は0-20分で著しく増加し、20-60分で緩やかに増加した。アスファルテン収率およびプレアスファルテン収率は0-20分で緩やかに増加し、その後ほぼ一定となった。このことから鉄担持炭素質触媒は液化反応の初期で特に作用していると推察される。

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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