1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09750876
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
中嶋 幹男 大阪大学, 生物工学国際交流センター, 助手 (00273590)
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Keywords | 糸状菌 / 画像処理 / 撹拌回転数 |
Research Abstract |
糸状菌培養プロセスの例として、Monascusを用いた色素生産プロセスを取り上げて実験を行った。糸状菌の形成するペレット形状に影響を与える因子として、前培養と撹拌回転数を選択し、これらを様々に変化させて実験を行った結果、以下の知見を得た。 前培養として、回転培養、往復振盪培養および、回転培養を行って得られた菌体を高剪断場で破砕したものを用いて、植菌を行った。回転培養の場合には様々な大きさのペレットと菌糸状の細胞が混在しているのに対し、往復振盪培養したものを植菌した系では、生産に適していると考えられる1〜2mm前後のペレットのみが得られた。また、高剪断により破砕した細胞を植菌した培養では、ペレットは観察されず、菌糸状の増殖を示した。 本培養における撹拌回転数を100〜600rpmの範囲で変化させて培養を行ったところ、回転数が高いほど、ペレットの形状が小さくなり、色素生産も向上していることが認められた。 今後、本年度購入したCCDカメラを使用した画像処理システムを構築し、ペレット形状の測定を自動化し、撹拌回転数とペレット形状の関係を用いて、ペレット形状の制御を試みる。
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