1997 Fiscal Year Annual Research Report
キャピラリー電気泳動-化学発光検出による特異的微量タンパク質の分離・定量-色素包括リポソームを標識剤とする免疫分析-
Project/Area Number |
09750892
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
塚越 一彦 同志社大学, 工学部, 助教授 (60227361)
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Keywords | キャピラリー電気泳動 / 化学発光 / 免疫反応 / タンパク質 / リポソーム |
Research Abstract |
色素包括リポソームでタンパク質を標識し、CZEで分離、そして化学発光検出するという新しいタンパク質の分離・検出法を開発するにあたり、以下の基礎的実験を行った。 (1)まず、色素包括リポソームで標識されたタンパク質を泳動させるに先だって、泳動溶液中のpH、化学種組成などがリポソーム膜へ与える影響について調べた。色素包括リポソームは、化学発光検出するにあたり、その条件下で十分に安定であることがわかった。(2)次いで、実際に色素包括リポソームで標識したタンパク質の泳動挙動を調べ、検量線を作成し検出下限を確認した。標識剤としての色素包括リポソームは、泳動後キャピラリー先端で化学発光試薬(有機溶媒)と混合され、リポソーム膜の崩壊により、多量の蛍光色素を放出する。それらを化学発光検出することにより超高感度なタンパク質検出が可能となることが確認された(「増幅型」の検出)。(3)さらに、これらの実験の結果を踏まえて、抗体固定化ガラスビーズを用いて行う免疫分析法とCZE-化学発光検出装置との組み合わせを検討した。まず、坑-人血清アルブミンを固定化したガラスビーズを用いて免疫反応を行った(競合法)。この時、標識剤にはエオシンY包括リポソームを用いた。反応溶液をCZE-化学発光検出装置で分離・検出した。化学発光系はシュウ酸ビス(2,4,6-トリクロロフェニル)オキサレート-過酸化水素系を利用した。人血清アルブミンの検出下限は5x10^<-6>M(15nM)で、定量濃度範囲は5x10^<-6>M〜5x10^<-4>Mであった。今後、抗体固定化ガラスビーズは用いないで、B/F分離をキャピラリー内で行う連続分析法を検討する。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Kazuhiko TSUKAGOSHI: "High-Sensitive Analysis of Heme Proteins Separated by Capillary Electrophoresis with On-line Chemiluminescence Detection Using a Laminol and H_2O_2 system" Analytical Sciences. 13. 279-281 (1997)
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[Publications] Kazuhiko TSUKAGOSHI: "Preparation of Phenylboronic Acid-Modified Capillary and Separation of Nucleosides by Capillary Electrophoresis" Analytical Sciences. 13. 485-487 (1997)
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[Publications] Kazuhiko TSUKAGOSHI: "Electrophoretic Separation and High-Sensitivity Detection of Dyestuff-Labeled proteing Using an Unitroated Fased-Silica Capillany and Sodium Dodecyl Suffate-Containiag Better for Migration and Labeling" Analytical Sciences. 13. 565-570 (1997)
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[Publications] Kazuhiko TSUKAGOSHI: "High-Sensitivity Determiration of Emetine Dithiocarbamate Copper(II)Complex Using the Electrogenerated Chemilaminescence Detection of Tris(2,2'-bipytidine)rutheniam" Analytical Sciences. 13. 639-642 (1997)