1997 Fiscal Year Annual Research Report
分子軌道法およびラマン分光法による低エネルギー励起の微視的起源に関する研究
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09750922
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| Research Institution | Kyoto University |
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Principal Investigator |
内野 隆司 京都大学, 化学研究所, 助手 (50273511)
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| Keywords | 非経験分子軌道計算 / ラマン分光 / 低エネルギー励起 / ボゾンピーク / ガラス / 中距離構造 |
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| Research Abstract |
HF/3-21G^<(*)>レベルでNa_2O・3B_2O_3ガラスの中距離構造を模擬したクラスターに対して非経験分子軌道法による計算を行った。最適化したクラスターの構造パラメーターは実験値とよく一致した。また、そのクラスターを用いて振動計算を行い、ナトリウムホウ酸塩ガラスに対して観察されている遠赤外線吸収スペクトルの解釈を行った。計算結果は、観察されている非対称なスペクトルをよく再現し、二つのブロードなバンドからなることを示した。基準座標解析からこれら二つのバンドはベクトル偏倚が互いに直交したアルカリカチオンの異なるタイプの振動に帰属できることを示した。
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[Publications] T.Uchino: "Vibration of Alkali Cations in Borate Glasses from Molecular Orbital Calculations" Solid State Ionics. 105. 91-96 (1998)
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[Publications] T.Uchino: "Ab Initio Molecular Orbital Calculations on the Boson Peak Frequencies of Molecular Glasses" Progress of Theoretical Physics Supplement. 126. 147-150 (1997)
