1998 Fiscal Year Annual Research Report
アスパラガスの雌雄性遺伝子に連鎖したRAPDマーカーの検索
Project/Area Number |
09760035
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
尾崎 行生 九州大学, 農学部, 助手 (60253514)
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Keywords | アスパラガス / 雌雄性 / RAPD / アイソザイム |
Research Abstract |
(1)昨年度行った複数の組み合わせの交配から得られた種子にカーバメート処理を施して花成誘導を行い、雌雄性を明らかにした実生からDNA抽出をおこない、バルク法による多型マーカーの検出を行った。その結果、55種類のプライマーのうち5種類のプライマーから合計9本の多型バンドを検出した。これらのマーカーについて現在各々の個体について分析を行っているところである。一般的に、RAPDマーカーは再現性が低いという欠点があるといわれているため、再現性のある明瞭なマーカーの選抜を慎重に行っている。 (2)(1)と並行して、昨年度までに明らかにした3組のアイソザイム遺伝子座の連鎖(Aat-1とMdh-1、Pgm-1とSkdh-1、Idh-1とAat-3)のうち、本年度は特にAct-1とMdh-1との連鎖(22cMの距離)に着目した実験を行った。すなわち、これまでの報告で、Mdh-1遺伝子座は雌雄性遺伝子座と約20cMで連鎖していることが知られており、Mdh-1との連鎖が確認されたAat-1遺伝子座が雌雄性遺伝子座と密接に連鎖している可能性がある。カーバメート処理による雌雄性の早期判別を試みたが、開花株率が5%以下であったため、育成している実生をもとにAat-1と性決定遺伝子座との直接の連鎖関係は明らかにできなかった。現在継続して栽培試験を行っており、来年度中には通常開花が見込まれるため、直接の連鎖関係が明らかになる見込みである。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Tashiro,T.: "Inheritance of AAT isozyme in asparagus cultivars" Suppl.J.Japan.Soc.Hort.Sci.67(1). 142 (1998)
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[Publications] 尾崎行生: "アスパラガスにおけるアイソザイム遺伝子座の連鎖分析" 園芸学会雑誌. 67(別2). 288 (1998)