1997 Fiscal Year Annual Research Report
高速気流と高圧静電場を併用した高速フレーク・オリエンターの基礎技術の確立
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09760166
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Research Institution | Akita Prefectural College of Agriculture |
Principal Investigator |
山内 秀文 秋田県立農業短期大学, 木材高度加工研究所, 助手 (90279513)
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Keywords | OSB / 配向性 / 高速気流 / 高圧静電場 / フレーク・オリエンター |
Research Abstract |
従来のディスクオリエンターに代わる新しいOSB用高速配向装置として、高速気流に高圧静電場を併用した配向装置を開発した。本年度はこれの性能評価と配向性能の向上にむけ以下のような検討を行った。1)1.=60mm、w.=5-20mm、t=0.3のスギストランドを用い、配向装置内の気流速度を種々に変化させて配向度の変化を検討した。結果、気流速度が20m/sec以上の高速気流中でストランドは非常に高い配向度を示した。しかし、気流から捕集ベルトへの受け渡し時に気流速度とベルト速度(30m/min)との差が大きいこと、捕集のための吸引気流、出口付近における気流の乱れ等の影響から期待された配向度のOSBマットは得られなかった。2)気流管出口付近におけるストランドの乱れを規正するために出口付近に高圧静電場発生装置(最大出力60kV、1.5mA)を設置した。配向装置出口100mm手前から25cm間隔で4枚の極板を設置した。結果、高圧静電場によって若干配向度は向上したものの満足いくOSBマットは得られなかった。また、気流速度を落とし、高圧静電場を強くした場合に極板付近でストランドが引っかかる、捕集ベルトが帯電し吸引気流との関係でストランドが転回する等の現象がみられ、出口付近に何らかの捕集補助装置の必要性が示唆された。現在これについても検討を進めている。3)2)で生じた問題から高圧静電場装置の基礎的な部分について別に若干の検討を行った。実験は針状(1.=10-30mm、w.=0.5-1mm、t=0.5-1mm)のスギ樹皮パーティクルを用いたボードを製造し、その性能を検討した。この結果の一部をThe Third International Conference on ECOMATERIALSにおいて発表した。4)今後、ボードでの具体的な性能評価を行うために、ロングストランド用の接着剤塗布装置を考案、試作した。
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Research Products
(1 results)