1997 Fiscal Year Annual Research Report
輸入野菜急増下における量販店主導による食品流通の垂直的再編に関する研究
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09760213
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Research Institution | Rakuno Gakuen University |
Principal Investigator |
尾ざき 亨 酪農学園大学, 酪農学部, 講師 (70275486)
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Keywords | 輸入野菜 / 量販店 / JA / 価格形成 / 仕入先 / オ-ガニック / 表示 |
Research Abstract |
「輸入野菜急増下における量販店主導による食品流通の垂直的再編に関する研究」について、平成九年度は、量販店とJAとについて生鮮(国産と輸入)野菜に関してアンケート調査実施し考察した。アンケートは、量販店は、日本スーパーマーケット名鑑に収録されたチェーン店、独立店、ボランタリーの本部を中心として、全国2000店にアンケートを行った。JAは、全国の経済連および単位農協(北海道、高知、兵庫、京都)の420ヶ所にアンケート実施した。 量販店の調査内容は、I量販店における生鮮野菜の流通の概要(1.事業内容、2.輸入野菜の取扱動向、3.今後の輸入野菜の取扱動向)、II量販店における生鮮野菜の仕入れ方法及び価格形成方法(1.生鮮野菜の仕入れ、2.生鮮野菜の価格形成方法、3.コンシューマ-パックの自社実施率、4.販売価格に対するマージン)、III量販店における表示(1.生鮮野菜における表示、2.生鮮野菜を販売する上での原産地表示、3.原産国表示の販売に与える影響)、IV有機(オ-ガニック)野菜の取り組み(1.有機(オ-ガニック)野菜の取扱状況、2.有機(オ-ガニック)野菜の販売方法、3.有機(オ-ガニック)野菜の今後の取扱)、V今後の国内野菜産地のあり方(1.国産野菜を取り扱う上での問題点、2.国内産地への要望、3.今後の国内産地のあり方)などについてアンケートを実施した。 JAの調査内容は、1.JAの野菜取扱状況、2.輸入影響野菜の供給力の低下、3.輸入野菜の急増と出荷先の変化、4.価格形成方法の多様化、5.農協の生産、出荷、販売対応、6.農協の役割と行政への要望などについてアンケートを実施した。 量販店、JAともにアンケートを回収したのち集計し分析を行った。今後、学会、雑誌にて逐次研究成果を発表する予定である。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 尾崎亨: "生鮮輸入野菜急増下における卸売市場の輸入野菜取扱に関する研究" 酪農学園大学紀要. 第22巻1号. 65-83 (1997)
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[Publications] 尾崎亨: "急成長するアメリカのオ-ガニック食品" 酪農ジャーナル. 第50巻第9号. 60-62 (1997)
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[Publications] 尾崎亨・泉谷眞実: "環境保全型酪農の流通・加工システムに関する一考察" 酪農学園大学紀要. 第22巻2号. 125-134 (1998)