1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09760223
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
平 瑞樹 鹿児島大学, 農学部, 助手 (40284913)
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Keywords | ダイレイタンシー / シラス / 構成モデル / 三軸試験 / 弾塑性 |
Research Abstract |
シラスは南九州に広く分布し、農業生産基盤の整備において避けて通ることのできない特殊土壌である。また、豪雨・台風の直撃により大災害を引き起こすため、社会問題としてしばしば取り上げられる。このような地盤上において、土構造物の設計や合理的で安全な施工のためには、力学的特性の解明と数値計算に組み込まれる構成モデルの検討が必要となる。平成9年度の実施計画において、シラスの体積変化に主眼をおいた力学的構成モデルの提案を行うにあたり、正確な実験データを収集できるような室内試験装置の一部改良を行った。すなわち、三軸室内に防水型の内部ロードセルを製作依頼し、圧力水が検出データに影響を及ぼさないような設計とした。また、試験システムの自動化を行い、人為的な誤差を極力無くし、操作手順の省力化を実現することにより、正確なデータ収集が可能となった。同種の実験を同じ条件化で数回比較することにより、最適なアルゴリズムとなるようにした。今回、プログラミングが簡単で、随時書き換えの容易なBASIC言語を採用したため、プログラムメモリ上の問題もあったが、一連の実験後に再度プログラムを読み込むことで対処した。実験の種類としては、改良した応力制御型三軸試験装置の性能試験を兼ね、静的な載荷と除荷を繰り返す試験を実施した。その結果、安定した荷重の制御とデータのサンプリングが可能となった。現在、実験データの整理と考察から飽和したシラスの物理的・力学的特性を吟味し、弾塑性体としての挙動を検討中である。さらに、本研究に適用可能な構成モデルの文献等も継続して収集している。
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Research Products
(1 results)