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1997 Fiscal Year Annual Research Report

日本とタイにおけるPennisetum属草種とマメ科牧草との混植栽培の適応性

Research Project

Project/Area Number 09760244
Research InstitutionUniversity of Miyazaki

Principal Investigator

石井 康之  宮崎大学, 農学部, 助教授 (50211032)

KeywordsPennisetum属草種 / 粗蛋白質含量 / in vitro乾物消化率 / クロタラリア / セスバニア / ピジョンピィー / 乾物生産性 / 葉群構造
Research Abstract

ハイブリッドネピアグラス(パールミレット×ネピアグラス,HN)は,種子繁殖で盛夏期の乾物生産性が高いが,低粗蛋白含量の改善を目指し,HNとの混植適応性の高い直立型マメ科牧草を探索した。
HN(系統BG-4,以下Hy4)と市販のクロタラリア(C),ピジョンピー(P),セスバニア(S)の各単植および混植区を設け,栽植間隔は25cm,刈り取り高さは20cmと40cmの2段階とした。群落の乾物生産性,構造ならびにin vitro乾物消化率(IVDMD)と粗蛋白質(CP)含量の飼料品質を比較した。
1.収穫部の乾物収量は,Hy4単植区に比べ,混植区のCとSとでは約40%,Pとでは約50%低下した。これは,マメ科草の収量が低く,Hy4も混植の組合せにより抑制されたためであり,特にSでは強く抑制された。再生草収量は,高刈りの40cmで高く,草種間差はHy4>C>P>Sの順であった。
2.1番草の葉群の分布は,Hy4に比べSは高く,Pはほぼ等しく,Cはやや低くなり,平均葉群傾斜角はHy4で最も高く,Cで最も低くなった。すなわち,上位層に直立葉型のHy4を,下位層に水平葉型のCを配置するHy4-C混植区が,より効率的な群落構造を示した。
3.最上位葉の真の光合成能力は,Hy4>S>C=Pの順であったが,Cではみかけの量子収率が最も高く,陰葉化に適応した光合成特性を持つことが示唆された。
4.層別のIVDMDとCP含量は上位層ほど高くなったが,CとHy4の層間差は小さかった。Invitro可消化乾物収量(IVDDMY)はHy4単植に比べ,マメ科草の単植あるいは混植により低くなったが,CP収量の区間差はIVDDMYに比べ縮小した。これは,混植によりHy4のCP含量が葉身,稈ともに高まる傾向が認められ,また,マメ科草の葉身のCP含量が高いことによっていた。
5.以上の結果,1番草の飼料品質の改善を目指し,Hy4に混植するマメ科草として,群落構造,個葉光合成特性,飼料品質の層間差,刈取り再生能力などから,Cの高刈り体系が最も有利と示唆された。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 石井 康之・サヤンタイツィー・伊藤 浩司: "タイから導入した矮性ネピアグラスの乾物生産に関する生育特性" 熱帯農業. 42巻別号. (1998)

  • [Publications] 篠原 慎一・石井 康之・伊藤 浩司: "ハイブリッドネピアグラスと暖地型マメ科草の混植における乾物生産性,光合成特性および飼料品質の草種間差異" 日本草地学会誌. 第43巻別号. 30-31 (1997)

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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