1997 Fiscal Year Annual Research Report
Anti-Agglutinin出現機序の生化学的および免疫組織学的解析
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09760256
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
原山 洋 神戸大学, 大学院・自然科学研究科, 助手 (30281140)
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Keywords | タンパク質 / 細胞凝集 / アルブミン / シアロタンパク質 |
Research Abstract |
ブタ精漿中に含まれる65kDaポリペプチドの精製および生化学的特性解析を行い、このポリペプチドがAnti-Agglutininの前駆体であるか否かについて検討した。 1.精製:65kDaポリペプチドは飽和濃度の80%硫酸アンモニウムを用いての塩析、DEAE-SephacelカラムクロマトグラフィーおよびC-18HPLCにより高度に精製可能であった。また,精製の最終段階であるHPLCでの溶出パターンは,ほぼ同じ分子マスをもつブタ血清アルブミン(市販品)と極めて類似していた。この65kDa精製ポリペプチドおよびブタ血清アルブミンはいずれも抗Anti-Agglutinin抗血清と交叉性を示した。これらの結果より,65kDaブタ精漿ポリペプチドはブタ血清アルブミンであると考えられる。 2.酵素消化処理によるフラグメント化:精製65kDaポリペプチドをV8proteaseおよびトリプシンを用い,37℃で6時間処理した場合,数種類のフラグメントが特異的に出現したが,約25kDaの分子マスのフラグメントは認められなかった。また,これらのフラグメントはいずれも抗血清とは交叉性を示さなかった。 3.アミノ酸配列解析:2.の処理においてAnti-Agglutininと類似するフラグメントが得られなかったので,Anti-AgglutininのN末端配列(25残基分)を,データベース(Swiss-Prot)から得られるブタ血清アルブミンの全配列と比較検討したが,相同性は見いだされなかった。 以上の結果から,65kDaブタ精漿ポリペプチドはAnti-Agglutininの前駆体ではないと考えられる。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] H.Harayama: "Purification and characterization of boar epididymal plasma protein "anti-agglutinin"" Shoukadoh Booksellers Company,Kyoto,Japan (Eds.H.Miyamoto and N.Manabe), 207-217(498) (1998)