• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

1998 Fiscal Year Annual Research Report

リン酸化によってアクチンとの結合が制御されるタンパク質の分離同定

Research Project

Project/Area Number 09760264
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

中村 文彦  東北大学, 農学部, 助教授 (20271893)

Keywordsリン酸化 / 細胞骨格 / アクチン
Research Abstract

平成9年度、ヨウ素125で標識したアクチンプローブを用いて、ニトロセルロース膜上に複数のバンドが検出されたが、そのうちの一つはリン酸化モエシンと同定された。すなわち、モエシンとアクチンフィラメントの結合が、モエシンのリン酸化によって制御されていることを示唆する結果が得られた。続いて、リン酸化モエシンとアクチンフィラメントの結合が、溶液中でも検出できるかどうかを調べるために、アクチンフィラメントとの共沈法を試みた。しかし、共沈実験の結果、従来の方法ではモエシンが凝集して非特異的に沈降してしまうため、あたかもアクチンと共沈したかに見えることが明かとなった。凝集を阻害するために、非イオン系界面活性剤であるTriotn X-100を反応系に加えると、モエシンは可溶化されたが、アクチンとの結合は検出されなかった。ところが、陽イオン系の界面活性剤を添加するとモエシンは可溶性となるが、リン酸化モエシンのみアクチンフィラメントと共沈することが明らかとなった。このことはモエシンを活性するためにはリン酸化のみでは不十分で、別の因子が必要なことを示唆している。そこでこの因子を明らかにするために、種々の生体成分を調べた結果、ホスファチジルイノシトールポリリン酸が関与していることが明かになった。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Fumihiko Nakamura et al.: "Phosphorylation of Threonine558 and Polyphosphoinositides are Both Involved in the Regulation of F-Actin Binding of Platelet Moesin:A Multi-step Model of Activation" Molecular Biology of the Cell. (印刷中).

URL: 

Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi