1997 Fiscal Year Annual Research Report
高地居住慢性低酸素性肺高血圧肺血管の内因性一酸化窒素に対する長期運動療法の効果
Project/Area Number |
09770038
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
丸山 淳子 三重大学, 医学部, 講師 (50263017)
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Keywords | pulmonary artery / rat / NO inhalation |
Research Abstract |
長期運動療法の、慢性肺高血圧血管における内因性および外因性NOを介するcGMP依存性弛緩反応に対する影響を検討するため、初年度である今年度は正常ラットの長期運動療法モデルの作成を検討した。 長期運動療法モデル作成方法:ウイスターラット(170-220g)を10日間大気圧で飼育した後、当施設の備品としてすでに所有しているModular Treadmill (1010-M3,Columbus lnstruments US)を用いて次のように計10週間の長期運動負荷を行う。 1.運動負荷開始後1-3週間についてはTreadmill(30m/分、5回/週)を10分から60分まで徐々に負荷時間を増加させる。 2.運動負荷開始後4週-10週については60分の運動負荷を上記の設定で行う。 結果:Modular Treadmillは、軽度の電気刺激を与えることにより、自発的に運動を促すものであるが、ラットによっては、その電気刺激に慣れ、予定された運動時間を完了させることができないものが多かった。よって、今回検討した運動療法期間は10週間と非常に長期にわたっているため、全行程を終了し得たラット数が、運動療法開始時のラット数に比較し、非常に少数となった。以上により、当初計画した運動療法モデル作成法のうち、一回あたりの運動療法負荷時間および運動療法期間を再度検討する必要があると考えられた。
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