• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

1997 Fiscal Year Annual Research Report

平滑筋細胞の機能発達におけるc-kit陽性細胞の制御機構

Research Project

Project/Area Number 09770063
Research InstitutionKumamoto University

Principal Investigator

徳冨 芳子  熊本大学, 医学部, 助手 (90253723)

Keywordsc-kit / 平滑筋細胞 / パッチクランプ法 / 細胞内Ca^<2+>動態 / Ca^<2+>貯蔵部位 / ryanodine感受性Ca^<2+>放出
Research Abstract

平滑筋細胞の機能発達におけるc-kitレセプター型チロシンキナーゼの役割を明らかにするために,マウス消化管から単離したc-kit陽性細胞及び平滑筋細胞の電気生理学的特性と細胞内Ca^<2+>動態を検討した.同腹の新生マウスを抗c-kitモノクローナル抗体(ACK2)処置群と未処置群(対照群)に分けて検討した.nystatin穿孔パッチクランプ法を用い,膜電位固定下,対照群のc-kit陽性細胞から調律性のCa^<2+>依存性C1電流が観察された.消化管平滑筋細胞からは,自発振動性(STOCs)及びカフェイン惹起(I_<CAF>)のCa^<2+>依存性K^+電流(両者ともBK型)が観察された.これらの電流と,Ca^<2+>高感受性蛍光色素による細胞内Ca^<2+>濃度測定を指標として検討した結果,ACK2処置によりc-kit陽性細胞の欠落と自動能障害を起こしている消化管の平滑筋細胞では,細胞内Ca^<2+>貯蔵部位へのCa^<2+>取り込み機能の低下があることが示唆された.また,正常な消化管平滑筋細胞のI_<CAF>は活性化及び不活性化の速い成分と遅い成分に分類され,両成分は反応の回復過程,Ca^<2+>チャンネル拮抗薬感受性,Ca^<2+>依存性蛋白質リン酸化酵素及び脱リン酸化酵素阻害剤に対する感受性を異にしており,両I_<CAF>成分の発生に関わるryanodine感受性Ca^<2+>放出機構が2つに分類されることが示唆された.以上の結果をもとにACK2処置群の消化管平滑筋細胞について現在検討中である.また,非消化管平滑筋臓器であるマウス膀胱平滑筋細胞のryanodine感受性Ca^<2+>放出とイノシトール三リン酸感受性Ca^<2+>放出は互いに強い相互作用を示したので,その機能に対するc-kitの役割についても検討中である.

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Sugita M., Tokutomi N., et al: "The properties of caffeine- and carbachol-induced intracellular Ca^<2+> release in mouse bladder smooth muscle cells." European Journal of Pharmacology. (in press). (1998)

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi