1997 Fiscal Year Annual Research Report
ヒト癌で高発現するチロシンキナーゼ受容体CrErkの信号経路と生物学的機能の解析
Project/Area Number |
09770142
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
田中 正光 浜松医科大学, 医学部, 助手 (20291396)
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Keywords | EphB2 / Ephrin / Xenopus |
Research Abstract |
EphB2の信号伝達経路と生物学的機能を、培養細胞およびアフリカツメガエルを用いて検索した結果、以下の成果を得た。 1 EphB2はリガンドのEphrin-B1の刺激により、培養細胞において、MAPキナーゼのうち、Erk1とJNKを活性化した。 2 EphB2のErk1の活性化にはSHアダプターであるGrb2が、JNKの活性化にはNckが主に介在していた。 3 EphB2はアフリカツメガエルでは嚢胚後期から神経胚の時期に発現が誘導されていた。 4 アフリカツメガエルの初期胚にEphB2を注入すると、2次背側軸の形成がみられ、背側中胚葉の誘導が認められた。 5 EphB2による背側形成の信号伝達には、リガンドとの相互作用が必要であった。この信号伝達における、下流の蛋白の単離を試みている。
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