1998 Fiscal Year Annual Research Report
種々の細胞膜レセプターからのシグナル伝達におけるGPIアンカーの役割
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09770218
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
大石 一人 大阪大学, 微生物病研究所, 助手 (60273702)
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Keywords | GPIアンカー / トランスアミダーゼ / GAAI / GPI8 / 翻訳後修飾 |
Research Abstract |
GPIアンカーを夕冫パク質に転移するステップに関与しているトランスアミダーゼは少なくともGAA1とGPI8の2つの遺伝子産物の複合体であり、GAA1はGPIアンカー付加シグナルの認識に、GPI8はシステイン残基が活性に必須であり、GPIアンカー付加シグナルの切断・除去に働いていることを明らかにした。 1、 GAA1とGPI8にそれぞれFLAGとGSTのタグをつけてCHO細胞に導入し、可溶化後抗FLAG抗体でGAA1を免疫沈降すると、GPI8が特異的に共沈してきたことから、2つの遺伝子産物は複合体を形成していることが明らかになった。 2、 ヒトと酵母GAA1との間でキメラ分子を作成し、様々なGPIアンカー付加シグナルを認識できるかどうかを調べたところ、ヒトGAA1のC末側を酵母GAA1のC末部分に入れ換えると、酵母型の基質特異性を示したことから、GAA1のC末側にGPIアンカー付加シグナルの認識部位があること、すなわちGAA1は付加シグナルを認識していることを明らかにした。 3、 GPI8はある種のシステインプロテアーゼと相同性を持つことから、このプロテアーゼファミリーに属する全てのメンバーにおいて保存され、活性に重要であると予想されるヒトGPI8の164番目のヒスチジンあるいは206番目のシステインをアラニンに変えた変異体を作成した。これらの変異体ではその活性は完全に消失したことから、GPI8はGPIアンカー付加シグナルの切断・除去に働いていることを明らかにした。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Takahama,Y.et al.: "Functional competence of T cells in the absence of glycosylphosphatidylinositol-anchored proteins caused by T cell-specific disruption of the Pig-a gene." Eur.J.Immunol.28. 2159-2166 (1998)
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[Publications] Maeda,Y.et al.: "DPM2 regulates biosynthesis of dolichol phosphate-mannose in mammalian cells:correct subcellular localization and stabilization of DPM1,and binding of dolichol phosphate." EMBO J.17. 4920-4929 (1998)
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[Publications] Nozaki,M.et al.: "Developmental abnormalities of glycosylphosphatidylinositol-anchor deficient embryos revealed by Cre/loxP system." Lab.Invest.in press. (1999)