1997 Fiscal Year Annual Research Report
骨粗鬆症予防を目的としたヒト血中及び食事中のビタミンD濃度の地域差に関する研究
Project/Area Number |
09770234
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
中村 和利 新潟大学, 歯学部, 助手 (70207869)
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Keywords | 骨粗鬆症 / ビタミンD / 地域差 / 疫学 / 女性 / 中高年 |
Research Abstract |
本研究は中高年女性の骨粗鬆症予防を目標に、体内のビタミンD代謝物の地域差を明らかにすることを目的とした。今年度は平成9年9月1日と2日にフィールド調査を実施した。対象は、新潟県豊栄市のT地区の住民検診参加者のうち、30歳以上の女性230名であった。(ビタミンD代謝物25-OH-D_3,25-OH-D_2測定のための)血液採取と対象者の基本属性、生活状況をインタビュー方式で調査した。生活状況については、ビタミンDに富んだ食品の摂取状況、日光浴の時間、既往歴、女性歴等であった。対象者のうち、176名(76.5%)が調査に参加した。参加者の平均年齢±標準偏差は64.6±9.3歳(30〜84歳)、平均の身長、体重、BMIはそれぞれ、148.1±5.9cm、51.4±8.2kg、23.4±3.2kg/m^2であった。ビタミンDの供給源としての卵黄を週4日以上食べる人の割合は、24.74%、魚類を週4回以上食べる人の割合は45.7%、乾燥茸類を週4回以上食べる人の割合は7.5%であった。また総合ビタミン剤を服用している者は5.8%であった。日光浴については、強い日差しを浴びたと考えられるスコア2点の者が46人(27.1%)、スコア1点の者が97人(57.1%)、スコア0点の者が27人(15.9%)であった。しかしながら、女性ホルモン剤、ステロイド剤を服用している者はみられなかった。現在、血液中の25-OH-D_3と25-OH-D_2の濃度については測定中である。
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