1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09770240
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
渡辺 弘美 順天堂大学, 医学部, 助手 (20255657)
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Keywords | Zn欠乏 / マウス / 運動 |
Research Abstract |
本年度は雄雌の老化促進モデルマウス(Senesence Accelerated Mouse、略称SAM)を用いて行った。SAMは正常な成長後、急速な老化兆候を示す系をP系(SAM-Prone)、その対照として正常な老化過程を示す系をR系(SAM-Resistant)とした動物モデルである。本研究ではこのうち骨粗鬆症モデルのP6系とその対照としてR1系を自家繁殖させて使用した。 5カ月齢の雄雌SAMR1、SAMRP6を(1)亜鉛欠乏食(Zn含量0.1mg%以下の飼料)通常飼育群、(2)亜鉛欠乏食自発運動トレーニング群、(3)基礎食通常飼育群、(4)基礎食自発運動トレーニング群に分けた(全16群)。 自発運動トレーニング群は自発運動ケージ内で、通常飼育群は通常飼育ケージで6週間人工気候室内(室温23℃、湿度60%:完備)で飼育した。各群は1週間毎に代謝ケージ(現有)に入れ、尿糞を採取。運動量、体重、摂食量、飲水量は週1回測定した。 実験期間終了後、エーテル麻酔下で心臓採血後に頚椎脱臼で屠殺し、肝臓・腎臓・肺・脾臓・心臓・大腿筋と大腿骨を摘出した。血液(遠心後に血漿と赤血球分離)および各臓器は直ちに-80℃に保存した。 大腿骨の骨密度・強度はマイクロデンシトメーターによるMD法で分析を行った。 来年度は引き続き血液、肝臓、筋肉中の過酸化脂質、肝臓中スーパーオキサイドジスムターゼとメタロオチオネイン、血液と各臓器中の元素濃度等を分析し、さらにコンベンショナルなICRマウスを用いて同様の実験を行い、統計的分析後に報告書を作成する予定である。
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