1997 Fiscal Year Annual Research Report
沖縄県長寿の検証-胸部X線心臓血管陰影を用いた老化度指標に関する研究
Project/Area Number |
09770268
|
Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
長濱 直樹 琉球大学, 医学部, 助手 (00274910)
|
Keywords | 大動脈陰影幅胸郭比 / 老化 / ATR / 胸部X線写真 |
Research Abstract |
先行研究では、胸部X線写真心臓血管陰影を手動で測定し、大動脈陰影幅胸郭比(Aortothoracic ratio:ATR)を考案し、ATRの老化度指標としての有用性を検討した。今回は、手動測定の場合もより能率的で測定精度を高くするため胸部X線写真をコンピュータに読み込んで、より客観的にデータを測定しようと試みた。そこで画像処理ができるコンピュータとスキャナーを購入した。1987年の初回調査に応じたコホート(711名)の中で、住民検診で胸部X線写真を撮影した者を集団検診名簿から測定対象者と選定した。現在も胸部X線写真の測定は続行中である。 1987年の初回調査に応じたコホート(711名)の生命予後を1997年1月の時点で区切り、予後調査を完結する予定であるが、生命予後の確認は、1996年10月の時点での集計まで調査済みである。以下に内訳を示すと、1987年コホート(711名)の生命予後は、生存368人、死亡198人、入院25人、入所62人、転出22人、拒否1人、不在3人、不明32人である。1987年コホート(711名)の中で、同年住民検診で胸部X線写真を撮影した者は572人であり、それらの生命予後の内訳は、生存324人、死亡132人、入院19人、入所49人、転出20人、拒否1人、不在2人、不明25人であった。今後の研究計画は、胸部X線写真をコンピュータにスキャンしたデータの解像度が若干低いという問題を解決しながら、胸部X線写真の測定を引き続き続行し、対象者の生命予後を1997年1月1日現在で整理し、ATRと生命予後との関連を分析する予定である。
|
Research Products
(1 results)