1997 Fiscal Year Annual Research Report
ABO式血液型糖鎖および糖転移酵素の発現に関する研究
Project/Area Number |
09770304
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Research Institution | 佐賀医科大学 |
Principal Investigator |
袖崎 賢一郎 佐賀医科大学, 医学部, 助手 (20216584)
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Keywords | ABO式血液型 / 糖転移酵素 / 遺伝子発現 |
Research Abstract |
1.ABO式血液型糖鎖を発現する細胞株の樹立 今年度で培養装置および器具はほぼ完備し、簡易型ながらクリーンルームを構築した。A、BおよびOを発現している細胞株は各入手可能であったがAB型を発現している細胞株は未入手である。現在クローニングを試みているがまだ安定して血液型物質を発現するクローンを得られていない。次年度に継続してクローンを確立する予定である。 2.糖転移酵素の発現を検出するためのプローブの作成 対照として予定していたcDNA未入手なので既に発表されている糖転移酵素の遺伝子配列から適当と推定したビオチン標識オリゴプローブを作成した。現座までのところノーザンブロットでのmRNAの検出には至っていない。これはプローブ自体の問題よりmRNAの量が問題であり、より多くの血液型糖転移酵素を発現している細胞株の確立にも依存している問題と考えられる。 3.各種試料の収集および組織学的検索の準備 血液型糖鎖を多く発現しているといわれる消化管や唾液腺、骨髄等を収集し、また組織学的にmRNAを検出する方法を見学し組織学的検索の準備を行った。
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