1997 Fiscal Year Annual Research Report
全身性硬化症(強皮症)における自己抗体産生機序の解明
Project/Area Number |
09770324
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
桑名 正隆 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (50245479)
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Keywords | 全身性硬化症(強皮症) / 自己免疫疾患 / 主要組織適応抗原 / 自己反応性T細胞 / 免疫トレランス / T細胞レセプター / 自己抗体 |
Research Abstract |
平成9年度は、全身性硬化症(強皮症)患者の末梢血と肺からのT細胞クローンの樹立とpharge display法を用いたトポイソメラーゼI(トポI)と反応する免疫クロブリンのFab鎖の解析を行った。抗トポI抗体は強皮症に特異的に検出され,特に肺線維症と強く関連する。そこで,抗トポI抗体陽性の強皮症患者から気管支肺胞洗浄液を採取し、PHAとIL-2の存在下で反復刺激し,限界希釈法で非特異的T細胞クローン株を得た。同一患者の末梢血T細胞をトポIとIL-2存在下で抗原提示細胞で反復刺激し、限界希釈法でトポI特異的なT細胞クローン株を樹立した。現在,肺から得られた抗原非特異的T細胞クローン全体に占めるトポI反応性T細胞の割合をリコンビナントのトポI抗原を用いた細胞増殖試験により調べている。末梢血由来のトポI特異的クローンはすべてCD4陽性でHLA-DRB5*0102遺伝子産物で拘束されていた。また,トポIの部分断片を用いたT細胞増殖試験では、T細胞エピトープはトポIのアミノ酸残基276から386番目の間に存在していた。 強皮症患者から得られた末梢血、気管支肺胞洗浄液から細胞成分を分離し、RNAを抽出してIgGのH鎖とL鎖のFab鎖を発現するファージライブラリーを作製した。リコンビナントのトポIを固相化したプレートを用いて、トポIと反応するファージを選択し、精製して,少なくとも5つを単離した。現在,免疫グロブリンのV領域遺伝子と可変領域の塩基配列およびアミノ酸配列を決定中である。
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Research Products
(2 results)