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1997 Fiscal Year Annual Research Report

MMP-9を中心とした膵・胆道系腫瘍における浸潤抑制に対するあらたなる展開

Research Project

Project/Area Number 09770360
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

藤井 澄  広島大学, 医学部, 助手 (60284189)

Keywords膵癌 / MMP-9 / 浸潤能 / CCK
Research Abstract

1 ヒト膵癌細胞株におけるMatrix Metalloproteinase-9(MMP-9)産生
私たちは、ヒト膵癌細胞株がMMP-9を産生しその浸潤能に深く関与していることを明らかにし、各学会において発表してきた。さらに、ヒト膵癌におけるMMP-9の産生と浸潤能は、消化管ホルモンであるコレシストキニン(CCK)によって増強されることも明らかにし、報告してきた[FEBS letters 383(1996)241-244]。
2 ヒト膵癌におけるCCKのMMP-9産生に対する情報伝達経路
MMP-9産生の情報伝達経路としてプロテインカイネースCやサイクロオキシゲネースを介することが報告されている。そこで、プロテインカイネースCに対する阻害薬であるスタウロスポリン、そしてサイクロオキシゲネースに対する阻害薬であるインドメタシンを、CCKで前処理したヒト膵癌細胞株にそれぞれ添加し、ボイデンチャンバーを用いた浸潤実験やMMP-9産生をWestern blottingとGelatin zymogramで検討した。結果は、CCKで誘導される浸潤能およびMMP-9の産生は、スタウロスポリンによって抑制されるが、インドメタシンでは抑制されなかった。
MMP-9をめぐるその他の因子に対する検討
もともと生体内ではMMP-9の酵素活性阻害物質であるTissue inhibitor of metalloproteinase-1(TIMP-1)の存在が知られている。ヒト膵癌においてCCKを添加してTIMP-1の発現にいかなる影響をおよぼすかをWestern blottingで検討した。その結果、ヒト膵癌においてCCKはTIMP-9の発現には影響を与えていなかった。
2・3よりヒト膵癌においてCCKは、プロテインカイネースCを介して経路で浸潤能およびMMP-9の発現を調節していることがわかった(日本癌学会97において発表)。なお、in vivoの転移モデルは検討中である。

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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