1998 Fiscal Year Annual Research Report
化学発癌ラットを用いた肝細胞癌に対する遺伝子導入と遺伝子治療
Project/Area Number |
09770367
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Research Institution | 宮崎医科大学 |
Principal Investigator |
井戸 章雄 宮崎医科大学, 医学部, 助手 (30291545)
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Keywords | 肝癌 / 遺伝子治療 / レトロウイルスレセプター / AFP遺伝子 / 腫瘍ワクチン / IL2遺伝子 |
Research Abstract |
<遺伝子導入に関する研究> (1)同種指向性レトロウィルスレセプター(MCAT1)遺伝子をRT-PCR法を用いてクローニングし、αフェトプロテイン(AFP)遺伝子プロモーターの制御下にMCAT1遺伝子を発現する組み換えアデノウイルスを作製した。このアデノウイルスを感染させた後にレトロウイルスで遺伝子導入をおこなうアデノウイルス/レトロウイルス二重感染法では肝癌細胞特異的な遺伝子導入が可能となった。さらにこの二重感染法を用いて単純ヘルペスウイルスチミジンキナーゼ(HSV-tk)遺伝子を導入したところ肝癌細胞特異的にGCVによる殺細胞効果が認められた。本結果は現在英文誌に投稿中である。 <腫瘍ワクチンに関する研究> HSV-tk遺伝子及びインターロイキン2(IL2)遺伝子を組み換えレトロウイルスを用いてマウス腹水肝癌細胞に導入した。これらの細胞をマウスに接種し腹水を形成させた後、ガンシクロビル(GCV)を投与したところ、HSV-tk/GCVのみでは腹水肝癌は容易に再発し死亡したが、IL2を併用することで腹水は消失し長期生存した。本結果は英文誌に投稿準備中である。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 坪内博仁.: "肝細胞癌の遺伝子治療-将来の展望" 臨床消化器内科. 14巻7号. (1999)
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[Publications] 井戸章雄: "消化器癌と遺伝子異常・治療" 小俣政男 監修 国際医書出版, 57-58 (1998)