1997 Fiscal Year Annual Research Report
GVHRによる原発性胆汁性肝硬変モデルにおける胆管細胞障害機序の解析
Project/Area Number |
09770387
|
Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
林 昭太 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (80287276)
|
Keywords | GVHR / マウスPBCモデル / CD4陽性細胞 / CD8陽性細胞 / PDH-E_2 |
Research Abstract |
研究目的:GVHR誘導マウスPBCモデルの発症進展機序、特にホストのF1マウスにおける抗原特異的な免疫反応の活性化機序,および病巣への細胞浸潤機序について解析する。 本年度の研究成果:MHCクラスIIの3ヵ所にアミノ酸変異を認めるB6のミュータントマウスbm12とB6マウスとのF1マウスに^<51>Crで標識したB6マウスのCD4細胞を隔週で2回移入し,移入細胞の体内分布を経時的に解析したところ,時間とともに脾、リンパ節、肝の順で分布が観察された.肝内浸潤T細胞をCD4とThy-1.1,Thy-1.2のthree color染色しFACSソーターにて分離し解析したところ約80%がホスト由来のCD4陽性細胞であることが確認された. また胆管周囲に浸潤しているホストT細胞を抗Thy-1.1抗体,抗Thy-1.2抗体で免疫染色したところその表面マーカーよりホスト由来のCD8陽性細胞であることが確認された.現在その活性化表面マーカー(HLA-DR、CD25、CD40Lなど)をin situ hybridization法により検索中である.また肝内浸潤ホストT細胞を分離、PDH-E_2ペプチドを添加培養し、細胞増殖能を解析したところPDH-E_2特異的にT細胞が活性化されている可能性が示唆された.今後,ホストT細胞の胆管周囲への浸潤機序を解析する予定である.
|