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1997 Fiscal Year Annual Research Report

可溶性KL-6/MUC1ムチンの肺線維化における役割

Research Project

Project/Area Number 09770417
Research InstitutionEhime University

Principal Investigator

平澤 泰  愛媛大学, 医学部・附属病院, 助手 (90284405)

KeywordsKL-6 / MUC 1 / 線維芽細胞 / 走化性因子 / コラーゲン
Research Abstract

肺線維症におけるKL-6/MUC1ムチンの病態生理学的意義を明らかにする目的で、正常ヒト線維芽細胞株を用い、肺線維芽細胞に対する走化性の病態学的意義を更に明確にするとともに増殖、コラーゲン産生、線維芽細胞のアポトーシスに対する作用について検討した。KL-6は線維芽細胞に対し、正常者の気道上皮被覆液中のKL-6の濃度(>10,000 U/ml)の100分の1の濃度で明かな走化活性を示し、線維芽細胞に対して走化性を示すサイトカインであるPDGFやFGFの走化性に相加効果を示した。しかし、正常者の気道上皮被覆液中の濃度の10分の1の濃度のKL-6が存在すれば、更にPDGFやFGFを加えても走化性は増強されないことが明らかになった。線維芽細胞を培養し、KL-6で刺激し、総細胞数の算定およびサイミジンの取り込みを測定したところ、走化性のときと同様に正常者の気道上皮被覆液中のKL-6の濃度の100分の1の濃度で明かな増殖能の亢進が認められた。さらに、KL-6で刺激したときの培養上清中のtype 1 コラーゲン量を測定した。TGF-βと比較したが、TGF-βは線維芽細胞のコラーゲン産生能を亢進したが、KL-6はコントロールに比し、有意な変化を認めず、産生に対する作用は有していないものと考えられた。現在、培養線維芽細胞株に、シクロヘキシミド、抗Fas抗体、抗TNFレセプター(p55)抗体を作用させ、アポトーシスを誘導する系を確立した。今後はこの系においてKL-6を同時に作用させて、その反応を検討することにしている。

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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