1997 Fiscal Year Annual Research Report
骨格筋でのアクアポリンとジストロフィン、ジストロフィン関連糖蛋白との相互関係
Project/Area Number |
09770459
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
井上 昌彦 昭和大学, 医学部, 助手 (50286770)
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Keywords | アクアポリン-4 / ジストロフィン / ジストロフィン関連糖蛋白 / MIWC / mdxマウス |
Research Abstract |
細胞膜に存在し,water transportに重要な役割を担っている6種類のwater channel (aquapolin)のうち,特に骨格筋に存在し,筋収縮に何らかの重要な役割をもつと考えられているaquaporin-4(mercurial insensitive water channel:MIWC)の存在,発現様式を正常骨格筋および筋ジストロフィー症にて調べ,骨格筋でのMIWCの生理的意義およびdystrophin,dystrophin関連(糖)蛋白との相互関係を検討するために,平成9年度は正常マウスとmdxマウスの骨格筋におけるMIWCおよびdystrophin,dystrophin関連(糖)蛋白の存在および発現様式を免疫組織化学,イムノブロットを用いて解析し,下記の結果をえた. 1.抗MIWC抗体 Hasegawaらが報告したMIWCのアミノ酸配列からpeptide synthesizerで,C末端領域(amino acids 287-301)のペプチドを合成し,ウサギ,羊に免役し,抗体を得た. 2.免疫組織化学 クリオスタットで薄切した凍結筋組織切片に,1次抗体として抗MIWC抗体を,2次抗体としてFITC標識免疫グロブリンを反応させ,蛍光顕微鏡で観察した.正常マウスでは筋細胞膜周辺が明瞭に染色されたが,mdxマウスでは染色は減弱していた. 3.イムノブロットによるMIWCの解析 破砕した凍結生検筋に10倍量の試料調整用緩衝液を加え,SDS-PAGEを行い,PVDF膜に転写後,抗MIWC抗体と反応させた.28kDa付近にバンドを認めた. 平成10年度はアフィニティークロマトグラフィー,イムノブロットを用いてMIWCおよびdystrophin,dystrophin関連(糖)蛋白との相互作用を解析する.
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