1997 Fiscal Year Annual Research Report
Bone Morphogenetic Protein-2の動脈硬化抑制作用の解析
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09770475
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
中岡 隆志 東京大学, 医学部・附属病院分院, 助手 (80241256)
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Keywords | Smooth imuscle cells / atheroselerosts / adeno virus / Bone Morphogenetic Protein / Transforming Growth Factor |
Research Abstract |
ヒトBMP-2のcDNAを真核細胞発現用のベクターpCAGGSに組み込み、COS細胞での発現を抗体を用いて確認した。更にBMP-2の発現ユニットをBMP-2発現ユニットを持った非増殖型アデノウイルス(AxCABMP2)を調整した。AxCABMP2の平滑筋増殖に対する作用をIn vitroとin vivoとで検討した。In vitroではラット大動脈から調製した培養血管平滑筋細胞を用い、コンフルエントになった血管平滑筋細胞に非増殖型アデノウイルスを感染させた。血清なしのメジウムで培養し増殖停止させた後血清刺激し、DNA合成を[3H]-チミジンの取り込みで検討した。β-ガラクトシダーゼの遺伝子を組み込んだアデノウイルス(AxCALacZ)を感染させた培養血管平滑筋細胞では3-48MOIの範囲でコントロールと差がなかったが、3-24MO1でAxCABMP2を感染させた培養平滑筋細胞ではDNA合成が低下していた。ラット頚動脈損傷モデルは再現性よく新生内膜形成が起こるin vivoの平滑筋増殖モデルである。すなわちFogarty 2F血栓除去カテーテルを外頚動脈から挿入し総頚動脈内を機械的に損傷すると、4日目から新生内膜が出現し、2週後には著明な平滑筋細胞の増生が観察される。この系においてAxCABMP2(B群)あるいはAxCALacZ(L群)を傷害血管に感染させ、新生内膜面積(I)を非感染群(C群)と比較した。L群とC群とではIに有為な差は認めなかった。これに対し、B群ではL、C両群に比べ有為にIが減少していた。以上の結果はPTCA後再狭窄といった動脈硬化性疾患に対するBMP-2の治療上の有用性を示唆するものである。
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Research Products
(1 results)