1998 Fiscal Year Annual Research Report
高効率遺伝子導入法を用いた血管内皮E-セレクチンを介する細胞内情報伝達の解明。
Project/Area Number |
09770476
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
吉田 雅幸 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 助手 (80282771)
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Keywords | E-セレクチン / 血管内皮細胞 |
Research Abstract |
E-セレクチンは血管内皮細胞に発現する接着因子で急性および慢性炎症において重要な働きをしていることが近年明らかになってきた。我々はすでに白血球がE-セレクチンを介して血管内皮細胞に接着する際に、細胞表面のE-セレクチンが細胞骨格と結合することを示し、E-セレクチンのシグナル伝達への関与の可能性を世界に先駆けて報告した。今回、アデノウイルスベクターシステムを利用してE-セレクチンの過剰発現系を構築し、培養内皮細胞での発現を確認し、ラット大動脈への遺伝子導入に成功した。ラット大動脈に導入されたE-セレクチンは流速存在下で白血球の接着を誘導することが解明された。モデルによってが可能となった。今後は、この新しいモデルを使って血管レベルでのE-セレクチンの機能の詳細にあきらかにしていく。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] M.Yoshida et al.: "Overexpression of E-selectin via a recombinant adenovirus vector induces neutrophil adhesion on rat aoticsegment under flow." Circulation suppl.98. 241 (1998)
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[Publications] M.Yoshida et al.: "Phosphorylation of the cyto plasmic domain of E-selectin is regulated during leuko cyte-endothelial adhesion." The Journal of Immunology. 161. 933-941 (1998)