1998 Fiscal Year Annual Research Report
エリスロポイエチンとエンドセリンによる昇圧糸の研究
Project/Area Number |
09770510
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
市川 健一郎 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (70232395)
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Keywords | エリスロポイエチン / エンドセリン / 転写 / 血管内皮細胞 |
Research Abstract |
われわれの実験の目的は、造血因子のエリスロポイエチンが血管内皮細胞に働きかけエンドセリン1の発現遺伝子発現や分泌が増加する事を証明し、その分子生物学的機序を解明することである。 培養ウシ大動脈血管内皮細胞を24時間無血清培地で培養後、培養液中にリコンビナントエリスロポイエチンを添加し、RNAを抽出し、ノーザンブロットにてエンドセリン1遺伝子の発現量を検討した。エリスロポイエチンは濃度依存性にエンドセリン1の発現を増加させた。また、培養上清中のエンドセリン1の濃度を測定したところ、増加が認められた。以上の結果からエリスロポイエチンはエンドセリン1の遺伝子発現を刺激し、分泌を促進すると考えられた。 次に、エンドセリン1遺伝子のプロモーター領域を用いて、エリスロポイエチン反応部位の同定を行うことにした。ウシ大動脈血管内皮細胞を培養し、リポフェクタミンを用いてプロモーター領域配列を遺伝し導入し、ルシフェラーゼ活性を測定することでプロモーター活性を評価した。現在までの基礎実験データでは、転写開始領域近傍のGATA領域がエリスロポイエチン刺激に反応すると思われた。
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