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1997 Fiscal Year Annual Research Report

in vivoの血管平滑筋細胞増殖におけるJAK-STAT系の関与についての研究

Research Project

Project/Area Number 09770517
Research InstitutionKurume University

Principal Investigator

関 幸彦  久留米大学, 医学部, 助手 (00279168)

Keywords血管平滑筋細胞 / JAK / STAT
Research Abstract

ラット頚動脈バルーン傷害(BI)モデルにおける内膜肥厚は、主に血管平滑筋細胞(VSMC)の増殖による。培養VSMCにおいてAngiotensinII・成長因子がJAK-STAT系を介して細胞増殖を引き起こす事が知られている。しかしin vivoでの内膜肥厚にJAK-STA系が関与するかは不明である。そこで、BIモデルを用いてin vivoにおけるVSMCでのJAK-STAT系蛋白質の発現、内膜肥厚への関与およびJAK-STAT系活性化を引き起こすIL-6Rスーパーファミリーの共通構成要素であるgp-130の発現もあわせて検討した。
【結果】
1 バルーン傷害モデル作製
傷害側血管は、7日目より新生内膜の出現を認め、14日目でintim a/m edia ratioは、1.87±0.24と充分な成果を確認した。
2 免疫組織染色法によるJAK1・2、STAT1・3、gp-130の発現の検討
コントロールでは、中膜VSM CにJAK1・2、STAT1・3の発現は見られず、わずかに内皮細胞にのみ発現が見られた。BI2日目より中膜VSM Cに軽度のJAK1・2、STAT1・3発現がみられ、BI5日目には中膜VSM Cの広範囲に発現がみられた。BI7日目にはこれらの発現は新生内膜VSM Cのほぼ全てに認められたが中膜VSM Cでの発現はやや減少した。BI4日目には中膜および新生内膜VSM CでのJAK1・2、STAT1・3の発現は消失した。gp-130は、同様の時間経過でJAK1・2、STAT1・3を発現するVSM Cに発現した。
【総括】この研究では、BI後のラット頚動脈においてJAK-STAT系蛋白質が発現し、内膜肥厚に関与する事が示唆され、そのシグナル伝達系にgp-130を介している可能性か示唆された。現在BI後のラット頚動脈において、JAK-STAT系蛋白質のチロシンリン酸化について検討中である。

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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