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1997 Fiscal Year Annual Research Report

熱性痙攣の実験的研究

Research Project

Project/Area Number 09770550
Research InstitutionEhime University

Principal Investigator

福田 光成  愛媛大学, 医学部・附属病院, 助手 (80274330)

Keywordsラット / 後頭部皮質 / GABA / 温熱感受性 / ビククリン / ムシモール
Research Abstract

(目的)我々はこれまで、ラットの体温を急激に上昇させると後頭部皮質より発作波が出現することを報告した。一方、表面から1000μmまでの後頭部皮質(2〜4層)には温熱感受性を持つ神経細胞群が存在することを報告し、温度上昇によるこれら神経細胞の活動亢進が発作波の出現に関与していると考えた。
今回我々は、中枢神経系におけるGABA神経系の活動の抑制あるいは亢進が、これらの神経細胞群にどのような影響を与えるかについて検討した。
(方法)GABA神経系の活動を低下させるためにGABA antagonistのBicuculine(B群)を、GABA神経系の活動を亢進させるためのGABA agonistのMuscimol(M群)を使用した。生後20〜25日齢のルイスラットをそれぞれ8匹づつの3群に分け、各群にそれぞれBicuculine 3mg/kg、Muscimol 0.2mg/kg、コントロール群(C群)には生食を腹腔内投与した。
ラットをpancronium bromideで麻痺させ人工換気し、ガラス微小電極で後頭部皮質の細胞外電位を記録した。各薬剤を腹腔内投与した30分後より、5分間隔でラット頭部に40秒間の赤外線照射を行った。照射前40秒および照射後40秒間で各部位の細胞外電位を記録し、温度上昇による神経発射の増加率を検討した。
(結果)記録された神経の数は268個であった。皮質の深さ(硬膜よりの距離)が1000μmまでの神経では、B群(0.9,-1.0〜175.0)(median,range)はC群(0.2,-1.0〜20.3)に比し有意に増加率が高く(P<0.025),M群(-0.3,-1.0〜3.8)はC群に比し有意に低かった(P<0.025)。1000μmより深部では3群間に有意差を認めなかった。
(考察)我々はこれまで、ラット熱性痙攣の発作閾値は脳内GABA神経系の活動状態に左右されると報告してきた。今回の結果より、GABA神経系は後頭部皮質2〜4層に存在する神経細胞群の温熱感受性に関与し、発作閾値に影響を与えていると考えられた。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Mitsumasa Fukuda: "The effect of GABA ergic system activity on heperehermia-induced seizmres in rats." Deveropmental Brain Reserch. 104. 197-199 (1997)

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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