1997 Fiscal Year Annual Research Report
臍帯血幹細胞移植に向けての基礎的検討(造血幹細胞のin vitro増幅)
Project/Area Number |
09770585
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Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
辻野 吉昭 兵庫医科大学, 医学部, 助手 (60268547)
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Keywords | 臍帯血 / 造血幹細胞 / in vitro増幅 |
Research Abstract |
正常満期産の臍帯より効率よく臍帯血(CB)を採取するためには8Frの多用途チューブと100mlシリンジに抗凝固剤としてACDをあらかじめ満たしておく方法が最も効率がよいと考えられた。そして、採取した臍帯血より赤血球を除去するには6%HES用いるのが有効であると考えられた。前記した方法で採取した臍帯血と骨髄(BM)をlymphoprep(比重1.077)を用いてそれぞれ単核球(MNC)に分離し(CBMNC、BMMNC)さらにシリカ処理を行って単球を除去(PD-BMMNC、PD-CBMNC)した。このPD-BMMNC、PD-CBMNCをCD34-FITC,CD38-PEで二重染色を行いEPICS XLを用いて解析したところCD34(+)+CD38(-)分画に造血幹細胞が含まれていると考えられた。さらにCD34(+)+lin(-)分画をstem cell factor (SCF)、IL-3、IL-6で培養したところSCF+IL-3,SCF+IL-3+IL-6の組み合わせでは1から2週間の液体培養でCFU-GMが最も増幅された。またSCF+IL-6の組み合わせでは6から8週間後でもCFU-GEMMが維持され、未分化造血前駆細胞のin vitro増幅に適した組み合わせであると考えられた。
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Research Products
(1 results)