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1998 Fiscal Year Annual Research Report

膠原病患者に見られる自己抗体とその対応抗原の分子生物学的解析

Research Project

Project/Area Number 09770628
Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

室 慶直  名古屋大学, 医学部, 講師 (80270990)

Keywords膠原病 / 自己抗体 / 自己抗原 / 抗セントロメア抗体 / CENP-A / CENP-C
Research Abstract

膠原病は皮膚、関節、血管、および内臓諸臓器を病変とする全身性自己免疫疾患である。申請者は軽症型強皮症の血清学的マーカーとされる抗セントロメア抗体(ACA)を用いてセントロメア抗原の構造と機能の解析、疾患特異性の検討及びセントロメア抗原に対する自己免疫反応の解析を行ってきた。ACAの主要対応抗原のひとつであるCENP-Aに関して、削除変異株によるリコンビナント蛋白および合成ペプチドを用いたエピトープ解析を行い、蛋白アミノ末端に2箇所の比較的短いアミノ酸残基よりなる、大部分の血清が反応するエピトープを同定した。興味深いことにそれら2箇所のアミノ酸配列はC型肝炎ウイルスのコア蛋白の一部と相同性が高いことが判明した。これによりACA産生において分子相同性の関与の可能性があることが示唆された(投稿準備中)また別の主要対応抗原であるCENP-Cについては、自己免疫エピトープのひとつであるC末端領域が2量体を形成し、2量体に対する反応が抗体の地Gクラスと地Mクラスの双方において単量体より優位であることが明らかになった。この領域は大腸菌シャペロン蛋白GroELとの相互作用も持ち合わせており、精製抗体を用いた実験によりCENP-CのC末端部分に対する自己免疫反応は、単量体に対する反応、2量体に対する反応、そしておそらくヒト熱ショック蛋白の一種であるHSP60(GroELのヒトホモログ)が関与するであろう高次な構造エピトープというように多様である可能性が示唆された(投稿準備中)。

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Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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