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1997 Fiscal Year Annual Research Report

ヒト毛包の毛乳頭におけるnexin1の発現と男性ホルモンとの関連

Research Project

Project/Area Number 09770646
Research Institution大分医科大学

Principal Investigator

園田 忠重  大分医科大学, 医学部, 医学部助手 (80244169)

Keywords毛包 / Protease Nexin 1 / 男性ホルモン / 毛乳頭細胞 / 遺伝子発現 / 男性型脱毛 / Protease inhibitor / PCR
Research Abstract

1、ヒト毛乳頭細胞でのnexin1の発現:毛包から単離培養した毛乳頭細胞からRNAを抽出し、RT-PCRを行った。12検体全てから増幅産物が得られ、制限酵素による切断とオリゴヌクレオチドプローブを用いたスロットハイブリダイゼーションにてこれがnexin1であることを確認した。2、半定量PCR法の確立:検体間のnexin1発現量を比較検討するため、半定量PCR法を確立した。PCR産物を電気泳動後、エチジウムブロマイドで染色し、これをコンピュータで解析した。増幅産物量が初期量を反映するような条件で、GAPDHに対するnexin1の発現量を比較した。3、部位差の検討:nexin1発現量を部位(脱毛部、後頭部、髭)ごとに解析したが、有意な差は認められなかった。4、男性ホルモンによる影響:10^<-8>Mのダイハイドロテストステロン(DHT)存在下で24時間培養した時のnexin1発現量をコントロールと比較した。脱毛部の毛乳頭細胞のみ発現が抑制された。この抑制効果は、抗男性ホルモン剤(サイプロテロンアセテート)を加えることによって消失した。またその程度はDHT濃度依存性であった。5、以上よりnexin1はヒトの毛乳頭細胞でも発現されることが確認され、発現量に部位差はなかった。よってnexin1は毛包の成長、周期の制御においては種をこえた共通した役割を持つことが推測される。また脱毛部のみ男性ホルモンによってその発現が抑制されたことより、nexin1と男性型脱毛との関連が示唆された。平成10年度は、In Situ Hybridizationと免疫組織化学によってヒト毛包でのnexin1の局在、毛周期との関係を明らかにしたい。すでにプローブは作製し、抗体は作製中である。

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Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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