1998 Fiscal Year Annual Research Report
バキュロウイルス発現系によるヒト乳頭腫ウイルス2型のウイルス様粒子の産生
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09770660
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
川瀬 正昭 東京慈恵会医科大学, 皮膚科学講座, 助手 (70281384)
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Keywords | ヒト乳頭腫ウイルス / ウイルス様粒子 / バキュロウイルス |
Research Abstract |
ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)はヒトの扁平上皮に様々な疣贅や腫瘍をつくるウイルスであり現在までに82種以上の型が報告されている.病変生検材料から得ることができるウイルス粒子は少ないため抗原として使うのは大変困難である.バキュロウイルス蛋白発現系に利用し今までHPV3型,5型でウイルス様粒子が産生できることを確認している.今回は3つ目のHPV2型のウイルス様粒子を産生させることを目的とした. 昨年度は組換えウイルスベクターの作製を行なった.バキュロウイルスベクターであるpVL1393のマルチクローニング部位に殻タンパク質をコードするL1geneをクローン化するためHPV2全塩基配列からL1geneだけをPCRにて増幅することを試みた.しかしプライマーの設定を複数回かえてもうまく増幅できなかった.今年度はまずHPV2型をその他施設から取り寄せ(7ヶ月かかった)再び行なったがうまくいかず,尋常性疣贅からのDNAでも行なったがうまくいかなかった.少し付加をつけた長さで再び行なう予定である.
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