1997 Fiscal Year Annual Research Report
男性ホルモンの皮脂腺の脂質生成に及ぼす影響についての検討
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09770661
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
中田 良子 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (20256423)
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Keywords | 培養脂腺細胞 / 5α-ダイハイドロテストステロン(DHT) / デヒドロエピアンドロステロンサルフェート(DHEA-S) |
Research Abstract |
1.思春期女子〓瘡患者の血中ホルモン動態 思春期〓瘡患者と思春期対照群で、男性ホルモンを中心として、血中ホルモン動態を測定し、検討を加えたところ、 テストステロン(T)は、〓瘡群0.25±0.1,対照群0.3±0.1ng/ml フリーテストステロン(FT)は、〓瘡群0.62±0.05,対照群0.67±0.09pg/ml 5α-ダイハイドロテストステロン(DHT)は、〓瘡群0.12±0.05,対照群0.14±0.04ng/mlと有意差は認めなかったが、デヒドロエピアンドロステロンサルフェート(DHEA-S)は、〓瘡群2072±767,対照群1171±559ng/mlで,有意ある高値を示し(P<0.01),思春期の〓瘡発症にDHEA-Sが何らかの役割を果たしていることが、推測された。今後も臨床的に検討を続ける予定である。 皮脂腺の組織片培養 13歳から17歳までの手術患者数名の顔面より採取した分層皮膚を細切し、皮脂腺とともに表皮を分離し、実体顕微鏡下で皮脂腺を分離した.そして得られた皮脂腺をマイトマイシンC(Sigma)で処理した3T3細胞による支持細胞を用いて37℃,5%CO_2の条件下で培養した. DHTによる影響 培養脂腺細胞を10^<-6>M DHTを含むserum-free keratinocyte basal medium(Clonetic,以下KBMと略す)を用いて37℃,5%CO_2の条件下で10日間培養した.またコントロールとして培養脂腺細胞をKGMだけを用いて同様の条件下で培養した. 脂質量の測定(結果) コントロールに比較して、DHTが、培養脂腺細胞の脂質生成を促進しているという結果がでているが、いまだ症例数が少なく、結論には至っていない。
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