1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09770664
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Research Institution | St. Marianna University School of Medicine |
Principal Investigator |
高濱 英人 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助手 (90267633)
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Keywords | アポトーシス / TANEL法 / PI / スイ-ト病 / ベーチェット病 / 好中球 |
Research Abstract |
末梢血好中球は採血後時間の経過と共にアポトーシスに堕いることが知られている。 i:健常人末梢血好中球の自立的アポトーシスの検討 健常人末梢血好中球のアポトーシスを1)TdT-mediated dU TP-biotin nick end labeling(TANEL)法および2)propium iodiod染色によるFACS解析により採血後時間経過による陽性率の変化を解析したところ、1)、2)共に時間の経過につれ、陽性細胞が増加した。2)のFACS解析では18時間後にはアポトーシス分画が75%に達した。 ii:スイ-ト病、ベーチェット病患者末梢血好中球と健常人との自立的アポトーシスの比較。 i:と同様にスイ-ト病、ベーチェット病患者末梢血好中球の陽性率を比較した結果、ベーチェット病では健常人比べ、有意な自立的アポトーシスの遅延はなかったが、スイ-ト病では逆にアポトーシスの亢進がみられた。しかし患者本人の血清を添加した場合この亢進は抑制され、アポトーシス遅延効果がみられた。スイ-ト病では、血清中に好中球を蓄積する因子が存在する可能性が示唆された。
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