1997 Fiscal Year Annual Research Report
出血性脳梗塞のラット実験モデルを用いたMRIと病理組織変化との対比
Project/Area Number |
09770680
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
大久保 敏之 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (50203732)
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Keywords | 磁気共鳴画像 / 出血性脳梗塞 / 静脈洞 |
Research Abstract |
今年度は、ラットの硬膜静脈洞を閉塞させることによって静脈性の梗塞を起こさせることを目標とした。 具体的には,固定具に置いたWistar系ラットを用い、外頚静脈より上矢状洞内に留置したチューブより凝血塊を注入し塞栓することによって静脈圧の上昇を引き起こす。予め上矢状洞の先端には、穿頭により静脈洞圧持続モニター用のカニューレを挿入、固定している。文献的には、0.3mlの凝血塊で静脈洞閉塞が得られたとされているが、自験例では、安定した静脈洞圧の上昇が得られていない。そこで、塞栓物質としてゼラチンスポンジやオルダミン-Monoehanolamine Oleateを用いて最適な使用量を検討中である。安定した静脈圧上昇が得られた時点で、経時的(暫定的に,1時間後,3時間後、6時間後、12時間後、1日後、3日後)にラットの脳断面の病理変化を調べ,出血がどの段階で起こるか決定する予定である。時間間隔に調整が必要であれば,変更も考慮する。さらに平成10年度は、経時的に,実験用7TMRI装置にて、スピンエコー法のT1強調像,T2強調像,拡散強調画像をそれぞれ撮像する予定である。
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