1998 Fiscal Year Annual Research Report
超高速磁気共鳴スペクトル画像法の開発と応用技術による新しい脳機能解析
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09770713
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
古谷 誠一 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (10271173)
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Keywords | MRスペクトルスコピー / 化学シフト画像法 / グラディエントエコー法 / ファストスピンエコー法 / 脳内在代謝物 / 緩和時間 / 脳内在代謝物拡散画像法 |
Research Abstract |
超高速磁気共鳴スペクトル画像法を実現するために、これまでに実用化してきた測定方法の改良をはかった。使用機材は、当施設で保有する動物実験用MR装置(7.0T Unity-INOVA,Varian,15cm bore)・臨床用MR装置(1.5T,MEGNETOM;Siemens)である。超高速磁気共鳴スペクトル画像法の実用化を目指した。高速化のためにはグラディエントエコー法にて信号をとる方法、最近画像法で実用化されてきたEPI法と同様に強い傾斜磁場を用いてEPI法を変更したEPI-MRSI法が考えられている。これらを実用的なものとするため、基礎的な測定系列の検討を現有する実験用装置で行った。さらに昨年度の研究によって臨床用装置で動作可能となっているグラディエントエコー法よるMRSI法を用いて、短いエコータイム(6.4ms)での測定法を実用化して緩和時間の測定点を増やすことが可能となった。応用技術として代謝物の拡散を測定する測定系列をグラディエントエコー法をもちいて開発しているが、渦電流の発生を抑制することが現有装置では困難であり、本研究期間中には達成できていない。グラディエントエコー法とは別に、臨床用装置において最近の高速画像撮像の標準であるファストスピンエコー法をMRSに応用した測定系列を開発し、高速化を図った。緩和時間・代謝物拡散の測定には定量性に欠けるため、不利であるが測定の高速化としては有効な方法であった。臨床的なMRSの使用においては考慮されうる測定系であると考えられた。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] Kizu O, Furuya S, et al. (7名): "Application of proton chemical shift imaging in monitoring of gamma knife radiosurgery on brain tumors" Magnetic Resonance Imaging. 16(1). 197-204 (1998)
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[Publications] Furuya S, Naruse S, et al. (5名): "Evaluation of metabolic heterogeneity in brain tumours by using ^1H-chemical shift imaging method." NMR in Biomed. 10(1). 25-30 (1997)
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[Publications] Yamada K, Furuya S, et al.(7名): "Flow Velocity of the Cortical Vein and its Effect on Functional Brain MRI at 1.5 T: Preliminary Results by Cine-MR Venography." J.Magn Reson Imag. 16(1). 347-352 (1997)
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[Publications] Morimoto S, Furuya S, et al.(8名): "Pulsatile compression of the rostral ventrolateral medulla in hypertension." Hypretension. 29(part2). 514-518 (1997)
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[Publications] Tenjin H, Furuya S.et al.(7名): "Preoperative detection of the composition of atherosclerotic plaque in the carotid artery using ultrasonography and magnetic resonance imaging." Neurologia medico-chirurgica. 37(7). 505-511 (1998)
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[Publications] 中島泰然、古谷誠一ら: "Proton magnetic resonance spectroscopy (^1H-MRS) によりNAAの低下を認めたcorticobasal dogeneration(CBP)の1例" 脳と神経. 50(5). 421-425 (1998)
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[Publications] 成瀬昭二、古谷誠一、田中忠蔵: "脳卒中の画像診断。中外医学社" functional MRI, 138-148 (1998)
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[Publications] 成瀬昭二、古谷誠一、田中忠蔵: "甘利俊一,外山敬介(編):脳科学ハンドブック。朝倉書店" 機能的MRI(印刷中), (1998)