1997 Fiscal Year Annual Research Report
Functional MRIの信号機序に関する研究
Project/Area Number |
09770724
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Research Institution | Louis Pasteur Center For Medical Research |
Principal Investigator |
堀 真人 財団法人ルイ, パストゥール医学研究センター・臨床研究部, 研究員 (80280676)
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Keywords | MRI / F-MRI / 脳機能画像 |
Research Abstract |
本研究は、大きく分けて4段階の臨床および基礎的研究からなる。第1は、磁場強度の異なる臨床用MRI装置を用いて撮像を行い信号強度と磁場強度の関係を明らかにする。第2は、マウスの血中酸素濃度と信号強度との関係を明らかにする。第3は、マウスの血流量と信号強度との関係を明らかにする。第4は、磁場強度の異なる臨床用MRI装置を用いて脳機能画像の撮像を行う。うち本年度においては、主に第1、第2の研究を行った。 (1)信号強度と磁場強度の関係に関する研究:信号強度と磁場強度の関係について比較・検討を行うために磁場強度の異なる臨床用MRI装置(0.3T AIRIS,Hitachi;現有設備及び1.5T STRATIS II Special,Hitachi;現有設備)を用いて脳の撮像を行い、血管内、周囲皮質、白質、灰白質等の信号強度の測定を行った。現在、異装置間のデーターの最適な比較法法について検討中である。 血中酸素濃度と信号強度の関係に関する研究:マウスの脳に程度の異なる低酸素状体を作る。(まず、血中酸素濃度とマウスの脳における低酸素状態の程度の相関関係を調べる。)次にマウスの血中酸素濃度を段階的に変化させ、MRI装置(1.5T STRATIS II Special,Hitachi;現有設備)を用いて各血中酸素濃度ごとに脳の撮像を行うものである。現在までに数個のマウス用撮像コイルの作成を行いマウスの脳の撮像を試みたが、マウスの脳が非常に小さく、画像的にも、また性能の面でも満足できるコイルの完成には至っていない。そのため装置附属の小口径コイル(ヒトの四肢用コイル)と自作の動物固定器を組み合わせた物を用いてウサギの脳の撮影を行っている。
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