1997 Fiscal Year Annual Research Report
遺伝子治療を目的とした安全でかつ高率な組織特異的遺伝子導入法の開発
Project/Area Number |
09770835
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
三宅 弘一 日本医科大学, 医学部, 助手 (90267211)
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Keywords | 遺伝子治療 / アデノウイルスベクター / echotropicレトロウイルスベクター |
Research Abstract |
本研究は安全でかつ高率な組織特異的遺伝子導入法の開発を目的とする。具体的には1.echotropicレトロウイルスベクターレセプター遺伝子を組織特異的プロモーターをもつアデノウイルスベクターにより導入する。2.echotropicレトロウイルスベクターにより目的とする遺伝子を染色体に組み込む。以上の二段階感染により目的とする組織への特異的な遺伝子導入の可能性を検討する。今年度は以下の研究結果を得た。 1.echotropicレトロウイルスベクターレセプター遺伝子を持ったアデノウイルスベクターを作成した。 2.このアデノウイルスベクターをHeLa細胞やリンパ球に感染させ、echotropicレトロウイルスベクターとの接着をFACSにて解析し、レセプター遺伝子の発現を確認した。 3.LacZ遺伝子、Neo耐性遺伝子、GFP遺伝子をもったechotropicレトロウイルスベクターにて遺伝子導入を行い、amphotropicレトロウイルスベクターとの遺伝子導入効率を比較検討したところこの二段階感染の方が高率に遺伝子導入が可能であった。 今後アデノウイルスベクターのプロモーターを組織特異的プロモーターとし、高率な組織特異的遺伝子導入法の開発を行う予定である。
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